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SOLIZE Ureka Technology株式会社(本社:東京都千代田区、代表取締役社長:堤 寛朗、以下Ureka)とVI-grade GmbH社の日本支社であるコンカレント日本株式会社 VI-grade事業部(本社:東京都台東区、代表取締役社長トニー・スパニョーロ、以下VI-grade)は、自動運転シミュレーション開発の協業を開始しました。今後両社は、Ureka本社、VI-grade SimCenter Tokyo(東京都江東区)、SimCenter Udine(イタリア ウディネ)の3ヶ所で、レーストラックを題材とした自動運転シミュレーションのデモを体験いただけるよう、開発を進めてまいります。

Urekaが開発した自動運転開発シミュレーション
Nordschreife(ニュルブルクリンクサーキット北コース)での自動運転走行をデモ
Urekaの自動運転制御アルゴリズム開発
Urekaは、自動運転性能を車両レベルで評価できる「自動運転シミュレータ」を2021年に導入し、自動運転制御アルゴリズムの開発を進めてきました。自動運転シミュレータには、交通シナリオ生成ソフトウェア「VI-WorldSim」、リアルタイムコンピュータ「AutoHawk」をはじめとするVI-gradeの製品群を採用しました。ドライビングシミュレータ分野で実績のある同社の技術を活用することで、目標経路・目標車速の算出や、それを実現するステアリング・アクセル・ブレーキの各操作量の決定といった、自動運転の要となる制御アルゴリズムを効率よく作ることを実現しています。
さらに、制御アルゴリズムの性能をわかりやすく伝えるデモコンテンツの開発も進めてきました。シナリオ生成自由度の高いVI-WorldSimの特長を活かし、市街地・高速道路から車両の限界性能が試されるレーストラックまで、現在ではさまざまなデモコンテンツをそろえています。
レーストラックを題材とした自動運転シミュレーション開発の背景
VI-gradeは、車両ダイナミクスのシミュレーションで30年以上の経験を持ち、リアルタイム・シミュレーションとドライビング・シミュレーター・ソリューションを多くのカスタマーに提供しています。本格的なダイナミックシミュレータであるDiM(Driver-in-Motion)※1 シリーズは、OEMやモータースポーツ分野を中心に多くのカスタマーに納入・活用されています。
一方、Urekaは長年の経験により、ブレーキ・ステアリングなど、現代の乗用車に必須となっている車両運動制御のモデリングの知見を持ち、これらを自動運転と組み合わせることで、車両性能の最適化を行うことを可能にしています。加えて、ドライバーが自ら運転を行う場合も、自動運転アルゴリズムが運転操作を支援することで限界走行を可能にする「アシスト機能」も開発しています。
VI-gradeのシミュレータDiMで、Urekaのアルゴリズム・モデルやデモコンテンツを動かすことで、両社のそれぞれの技術的な強みをよりわかりやすく伝えられると考え、協業での自動運転シミュレーション開発に合意しました。特にレーストラックは、両社の強みを最も活かせるデモコンテンツであると考えています。Urekaの秀逸なアルゴリズムがもたらす、自動運転時の卓越した安定性やアシスト機能による限界走行の容易さを、VI-gradeが有する低~高周波まで応答性に優れたモーションプラットフォームやキューイングテクノロジー※2 による高い没入感で体験することができると期待しています。

SOLIZE Ureka Technology株式会社 テクニカルフェロー 安野 芳樹コメント
「VI-gradeのドライビングシミュレーション環境は、私たちの研究開発の取り組みを幅広く支援してくれます。協業によって、両社の優れた技術をさらに多くのカスタマーに発信できることを確信しています。」
コンカレント日本株式会社 VI-grade事業部 Japan Country Manager 吉井 亨氏コメント
「UrekaがVI-WorldSimソフトウェアのアクティブユーザーであり、すでに大きな成果を遂げていることを嬉しく思います。これは、既存のドライビングシミュレーション環境を完全に補完するものであり、UrekaがADASおよび自動運転機能をさらに高いレベルに引き上げることを可能にします。」
※1 9自由度可動プラットフォームを持つドライビングシミュレータ
Actuator-based DiM DYNAMIC Simulator - VI-grade
※2 限られたモーションスペースで、ドライバーに車両の動きを現実的に知覚させる技術
VI-MotionCueing - VI-grade
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